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オーストラリア・ニュージーランド2016年度春季研究大会報告


2016年5月21日、日本女子大学大学文京区キャンパス百年館3階302教室にて、2015年度オーストラリア・ニュージーランド学会春季研究大会が開催されました。講演者には、オーストラリア国立大学先住民歴史研究所研究員のMaria Nugent博士をお招きしました。他、市井多可士、塚本晃久、湊圭史の三会員による研究発表も行われ、多面的にオセアニア文化を考える機会となりました。長時間でしたが、ご参加いただいたみなさま、また、運営に尽力していただいた日本女子大学関係者のみなさまに感謝申し仕上げます。

Maria Nugent博士による講演

Maria Nugent博士による講演はオーストラリアを中心とした先住民によるヴィクトリア女王の表象について。植民地主義を考えると先住民からの厳しい視線が感じられるかと思い込んでいましたが、今回の講演を聴き、女王の存在をどちらかと言えばポジティブにとらえた表象が多いことに驚かされました。

市井・湊両会員はそれぞれGeraldine Brooks、Richard Flanaganという現在オーストラリアを代表するといっていい小説家の作品を

分析、塚本会員はトンガでのフィールドワークをもとに、トンガ北部の言語の復興を目指す活動について報告いたしました。

プログラムは以下の通り:

日時:2016 年 5 月 21 日(土) 13:30~17:00 場所:日本女子大学目白キャンパス 百年館 3 階 302 教室 〒112-8681 東京都文京区目白台 2-8-1 JR 目白駅より、都バス日本女子大前で下車、学バス日本女子大行 受付 (13:00~) I 開会の辞(13:30) 有満保江会長 II 研究発表 (13:35~15:40) ①(13:35~14:15) 司会:加藤めぐみ(明星大学) 宗教的共生とポスト実存主義—Geraldine Brooks に関する試論 市井多可士(ANZ 文学会会員) ②(14:15~14:55) 司会:三神和子(日本女子大学) トンガ王国ニウアフォッオウ島の言語について 塚本晃久 (三重大学非常勤講師)

休憩(14:55~15:00) ③ (15:00~15:40) 司会:大作道子(ANZ 文学会会員) Flanagan, The Narrow Road to the Deep North に見る戦時体験と 「不易流行」 湊圭史(同志社女子大学)> 休憩(15:40~15:50) III 講演 (15:50~16:50) 司会:佐藤渉(立命館大学) Remembering Dispossession: Indigenous Stories about Queen Victoria Maria Nugent (オーストラリア国立大学、先住民歴史研究所:研究員、 東京大学附属アメリカ太平洋地域研究センター: 客員教授)

IV 閉会の辞 (16:50) 三神和子 (日本女子大学)

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